コンサートなどの本番で行う楽器移動。その際、普段チューバを持ち慣れていない人がチューバを持つとかなりの重さに驚くことがあります。実際「チューバの重さは何キロ?」と疑問に思う人もいるでしょう。
スタンドプレーが辛い!
重くてあちこちが痛くなる!
こんな声がチューバ奏者から聞こえてきます。
本記事ではチューバの本体の重さを管別で紹介し、マウスピースやケースの重さも紹介します。
高校から吹奏楽を始める。現在は、音楽専門ライターとして活動しながら音楽系メディアの運営にあたる。趣味はチェロ、チューバ。東海大会出場経験あり。
管別のチューバの重さとは?
チューバは吹奏楽やオーケストラで使われる楽器の中でも特に大きく、その重さが気になる人も多いでしょう。実はチューバと一口に言っても大きく分けて4種類あります。そしてマーチングで使われているスーザフォンを加えて、ここでは以下の5種類のチューバの重さについて紹介します。
- F管チューバ
- Eb管チューバ
- C管チューバ
- Bb管チューバ
- スーザフォン
F管チューバの重さ
F管のチューバは高音域〜中音域を得意としているチューバで、ソロやオーケストラなどの場面で活躍しています。その重さは6〜7キロほどです。Bb管やC管などに比べると管が短いためチューバの中では軽量な部類となっています。
E♭(Es)管チューバの重さ
Eb管チューバの重さは7~8キロほどです。Eb管チューバはイギリス式のブラスバンドや吹奏楽で使われることが多く、稀に日本の吹奏楽部で使われることもあります。
一般的であるB♭管のチューバより短く設計され、コンパクトにまとまっているのが特徴的です。
C管チューバの重さ
C管チューバの重さは8〜9キロです。楽器によっては5番バルブがついていることもありB♭チューバよりも重くなることがあります。
またB♭管よりも全音分短く設計されているためやや明るい音色が特徴的です。たった1音分ですが、音域が上がることによって、大編成の吹奏楽、アンサンブル、オーケストラ、ソロなど活躍の幅が広く、音大生は1本目に購入することがほとんどです。
B♭管チューバの重さ
B♭チューバの重さは9〜10キロです。一般的な中学校や高校の吹奏楽部にあり、チューバの定番となっています。その重さはなんとフルートに換算すると約20本分、トランペット約10本分に相当します。
チューバの中で最も管が長く、どっしりとした低音が特徴的な楽器となっています。
あちこちぶつけないように楽器移動の際は労ってあげよう
スーザフォンの重さ
スーザフォンはマーチング版のチューバです。重さは樹脂製のものが9キロほどで、真鍮製になると12キロほどになります。マーチング用のチューバなので軽量になるかと思いきや、B♭管チューバよりも2キロほど重たくなっています。
チューバのマウスピースの重さ
チューバは楽器自体も重たいですが、マウスピースだけでもかなりの重量があります。チューバのマウスピースの重さは約250グラムです。
これはフルート0.5本分に相当する重さですので、いかに重たいかが伝わるでしょう。
チューバケースの重さ
チューバケース単体の重さは5~6キロほどです。ケース単体でもかなりの重さがありますが、B♭管のチューバをケースに入れていると15〜16キロほどになります。
気軽に家に持って帰って練習なんてできない
チューバの重さまとめ
本記事の内容をまとめると以下の通りになります。
- チューバ本体の重さは6~10キロほど
- ケース込みのチューバの重さは約15キロ
- スーザフォンの重さは9~12キロほど
- マウスピースだけでも約250グラム
チューバは大きく重たい楽器です。そのため持ち運びが非常に辛く、狭い場所を通りたくありません。楽器を移動するときは道を空けるなどの配慮をしてあげましょう。
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