「初心者必見」トロンボーンの吹き方や持ち方を解説!おすすめの教本も紹介

トロンボーンは歴史が長く、音量の大きい吹奏楽器です。クラシック、マーチング、ブラスバンド、吹奏楽、ジャズなど、どのような場面でも活躍します。

演奏するのは簡単な楽器ではありませんが、情熱があれば、誰でも上達できます。本記事ではトロンボーンの基本である吹き方や持ち方、上達する方法について解説します。

トロンボーンの持ち方

トロンボーン本体の持ち方

まず左手でトロンボーンのジョイント部分を握ってトロンボーンを保持します。ジョイントはベルの下にあります。この部分を左手でしっかり握ることで、トロンボーンを支えることができます。

持ち方は左手を銃を握るような形を作り、人差し指をマウスピースが接続している管に触れるように伸ばし、親指を一番近いバーに巻き付けます。残りの3本の指で、人差し指の下の縦棒を握ります。

このときの注意点ですが、楽器を吹いていないときは、スライドがロックされていることを確認してください。開いたままにしておくと、スライドが落下して破損することがあります。

スライドの持ち方

右手の人差し指と中指の先と親指を使って、スライドを握ります。この手でメインスライドを前後させます。

そして右手の握力と肩の力を抜きましょう。力が入っているとスライドを素早く動かすことができません。右腕の力を抜きつつ、しっかり楽器を保持できる姿勢が理想的です。

演奏するときの姿勢

演奏するときは体の中心を意識します。。そうすることで、胸とお腹が緩み、横隔膜に多くの空気が入り、息を早く吸い込むことができるようになります。

座っている場合は、できるだけ椅子の後ろに座り、常に背中を椅子の背もたれにつけるようにしましょう。椅子に浅く座ると、肺からの空気の流れが制限されます。そのため可能な限り座らないようにします。また座る場合は体の中心を保ったまま、足をしっかりと地面につけてください。

トロンボーンの吹き方

口の形

唇を「う」と発音するような形にしてマウスピースから息を吹き込みます。次に唇をしっかりとマウスピースに押し当て、そこから息を吐き出します。唇の形はしっかりと保持しつつも、中央は緩めたままにしておきます。唇が振動するのを感じながら、吹き出す音がするくらい強く吹きましょう。

このとき頬を膨らませないように注意します。頬を膨らませるとすぐに息切れしてしまったり、音が荒くなったり、はねるように聞こえたりするので注意してください。

高い音を出す方法

高い音は唇の振動が速くなることで生まれますが、これは吹くときに唇を引き締めることで出すことができます。唇を引き締めるには、口角を引いて、唇の穴を小さくさせます。

高音を演奏するときはリラックスして、より速い空気を楽器に吹き込むようにしましょう。高い音を出そうとすると、ついついマウスピースを強く押し付けるようになりがちですが、これは後々問題になります。

唇への血流が悪くなって、ばてやすくなるわ

低い音を出す方法

低い音は唇の振動を遅くすることで生まれますが、これは唇の中心を緩め、顎を落とすことで出すことができます。ただし空気の早さは一定で、安定した状態を保つ必要があります。

良い音質を維持するためには、高い音よりも多くの空気を吐き出す必要があります。トロンボーンの中でも、特にバストロンボーンやトリガー付きのテナーバストロンボーンでは管が長いので、しっかりとした低音を出すためには、より多くの空気が必要となります。

低音をうまく演奏するには、肺活量を増やすことが重要です

大きい音を出す方法

大きな音を出すにはより強く吹きこむことが大切ですが、より「開放的」に吹くイメージがとても重要です。顎を落とし、唇を少し離すと、丸みのある大きな音になります。

3つのポジションを覚える

ポジションを覚えるときは最初に3つのポジションを覚えましょう。1番目のポジションはスライドが全部入っている状態です。

2番目のポジションは、1番目と3番目の間の半分より少し手前です。この位置は音によって前後しますが、高い音ほどスライドを高くする必要がある傾向があります。

3番目のポジションは、ベルのわずか奥ですが、その音は演奏される音域によって異なります。

残り4つのポジションを覚える

4番目のポジションはベルのすぐ先に位置し、5番目のポジションは4番目のポジションの奥に位置します。

6番目のポジションは、5番目のポジションの奥にあり、7番目のポジションはスライドの端近くにあります。

4番目以降のポジションは基準となるものが存在しないので、音程を頼りに感覚で掴む必要があります。

トロンボーンの上達方法

日常的に練習する

1日1回、30分以上の練習を毎日行うのが理想的です。ロングトーンはもちろんのこと、B♭からD、DからFなど唇の形を変えるだけで出る音の往復練習(リップスラー)で均等な音を保ちながら、徐々に速くできるようにしましょう。

またスケールの練習も重要です。リズムやテンポを変えて練習しましょう。

練習に使えるトロンボーンの教本は、ほとんどの楽器店で購入できます。トロンボーンを真剣に学びたいのであれば、ぜひチェックしてみてください。

おすすめの教本は「レミントン/トロンボーンのためのウォームアップ練習曲」です。

  • ロングトーン
  • 遅いリップスラー
  • 早いリップスラー
  • 音階

といったトロンボーンの基礎練習が網羅されています。この一冊で基礎練習をこなすことができるでしょう。

肺活量を増やす

肺活量を増やすために長音符の練習をしましょう。また他にもランニング、サイクリング、水泳なども有効です。

練習曲(エチュード)を吹く

基礎が身についたらエチュードに挑戦しましょう。実践的な内容に触れることで、もっと強化したい箇所を見つけることができます。

おすすめの練習曲の教本は「ロシュ(ボルドーニ)/メロディアスエチュード」です。メロディアスエチュードの名の通り、主にスラーのかかったなめらかな旋律を歌い込むテクニックを磨くことができます。

トロンボーンのレッスンを受ける

もっとトロンボーンの技術を磨くために定期的にレッスンを受けましょう。レッスンの教室を探すときはレッスンの特徴をチェックします。初心者向け・マンツーマンや趣味として楽しみたいのか、本格的にできるようになりたいのかなど目的に沿ってレッスンの先生を選びましょう。

Youtubeでトロンボーンレッスンの動画を見る

初心者にあまりおすすめできる方法ではありませんが、YouTubeでトロンボーンのレッスンの動画を見て練習することができます。

YouTubeで「トロンボーン 吹き方」などと検索すると経験豊富なプロによるトロンボーンのレッスン動画がたくさんあります。

トロンボーン初心者まとめ

トロンボーンは独学でもある程度上達することは可能です。しかし誰かに教わった方が効率が良いのも事実です。

「トロンボーンをもっと上手くなりたい」と思った方は一度体験レッスンを受けることをおすすめします。体験レッスンでは料金がかからないので、気軽にレッスンを受けてみましょう。

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